お口の臭い、大丈夫??「他臭症」と「自臭症」
●「他臭症」と「自臭症」
日ごろ色々な人と接していると、たまに「口の臭い」が気になる方っていますよね。しかし、当の本人は全く気づいていない場合も。
このように、口臭があるのに自分では気付いていない症状を「他臭症」といいます。
人間の嗅覚には「慣れ」というものがあり、たとえば消毒液の臭いがする病院でも、しばらくいると、その臭いが気にならなくなってきます。お口も鼻とつながっていますから、自分の口に臭いがあっても、それになかなか気付けないんですね。
一方、「他臭症」とは反対に「自臭症」と呼ばれるものがあります。これは他人が気になるほどの口臭ではないのに、自分だけが気になってしまう症状。
実は、歯科に「口臭相談」で訪れる方のおよそ8割が「自臭症」だともいわれています。
●口臭の原因と対処法
こうした口臭の原因はさまざまですが、にんにくなどの食べ物による場合を除くと、その原因は主に、「お口にいる細菌の繁殖」が原因です。
繁殖といってもそのケースは様々で、
たとえば、
①舌の細菌=舌苔(ぜったい)がこびりついている
②歯周病の悪化
③むし歯の放置
➃口の渇き=だ液量の低下
⑤磨き残し
などなど。また、「ストレス」や「内臓の不調」が口臭の原因という場合も少なくありません。「他臭症」「自臭症」のいずれにしても、原因によって対処法も変わってきます。
多くの場合、うがい薬やミントのタブレットだけでは根本的な解決になりません。まずは歯科医院で相談していただくのが一番です。(原因によっては他の診療科をご紹介することもあります。)
●気になったら、ご相談下さい!
「ちょっと恥ずかしい」という方もいるかもしれませんが、私たちは「お口のプロ」。日ごろから口臭対策にも慣れていますから、まったく恥ずかしいことはありません!
口臭の原因がなんらかの病気の場合もありますから、気になったら早めにご相談くださいね!